支笏湖ユースホテル トップページ屋根裏の会議室>支笏湖ユースホステルの歴史

 支笏湖ユースホステルは、日本で一番最初に作られた日本ユースホステル協会直営のユースホステルです。誕生は昭和30年、始まりは小学校の旧校舎を改造したものでした。

 昭和35年、老朽化した建物を全面改築し、現在の旧館が完成しました。景観と、北国の環境を考慮した赤い三角屋根と、採光のためのガラス窓の使い方が特徴です。設計したのは、網走市の網走郷土博物館や、札幌市の旧小熊邸など昭和の北海道を代表する建築家、田上義也氏でした。

 田上氏は「旅が人を育てるという」ユースホステル運動の理念に共感し、その発展を願い、設計に当たったと言われています。その後は、昭和45年〜62年まで北海道ユースホステル協会の会長を勤めつつ、室蘭ユースホステルなど、道内にあるいくつかのユースホステルの設計を行いました。

 昭和57年、旧館に隣接する形で平成19年現在の新館が完成しました。このとき、旧館を取り壊すという話が持ち上がったそうですが、支笏湖ユースホステルを愛する人々の願いから、残されることとなりました。現在は有志による意見交換会「屋根裏の会議室」が開催され、修復と活用法を検討しています。

新館(左)と旧館
新館(左)と旧館。
支笏湖ユースホテル旧館写真集