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支笏湖は約4万年前の火山噴火が元でできたカルデラ湖。湖を囲う風不死岳、樽前山、恵庭岳は約2万〜9千年前にカルデラが出来た後の溶岩の移動に生まれたと言われています。 このとき札幌〜千歳〜苫小牧付近に降り注いだ溶岩は溶結凝灰岩となり、「札幌軟石」として開拓時代の建築に広く用いられました。太平洋側に降り注いだ灰は、白老の台地を形成し、海と山に囲まれた豊かなこの場所に、かつて多くのアイヌ集落が存在していました。 環境省が行った2005年度公共用水域水質測定によって、支笏湖は日本で一番水質の良い湖という結果がでました。溶岩が湖に流れ固まった柱状節理、取り残されて小魚の家になった木の根、夏に白い花を咲かせるチトセバイカモなどの水中の生物、青く透き通った湖の中は、陸とはまったく違った世界です。ダイビングや、船の底にガラス窓がついた観光遊覧船で見ることができます。 ■ 支笏湖のデータ 面積 78,8平方km/最大水深 363m(秋田県の田沢湖についで日本で2番目の深さ)/貯水量 20.9立方km ※ 面積は琵琶湖の19分9だが、水深があるため貯水量は4分3。そのため、水温が下がりにくく、日本最北の不凍湖とされている(実際は何度か凍っている)。 |
紋別岳の下、国道453号線から見た風不死岳。 |
参考:パンフレット「支笏湖の自然Handy Guide」(発行:国立公園支笏湖運営協議会、財団法人自然環境財団支笏湖支部 監修:支笏湖自然保護官事務所 )、支笏湖ビジターセンター |